WEBやケータイが勝手に2.0として進化しているのではない。
我々人間や社会のあり方が、インターネットというオープンな環境に慣れたことで、少しずつ精錬されて進化し、その中で更なる欲求を満たすための手段として活用し変化させているに過ぎない。ケータイに限定してその進化形を考えてみると、表現は古いが、本当のOneToOneメディア、プラットフォームが突き詰められ、成長してゆくことであろうと確信する。それに加えて、個人の情報発信欲求の激増と、その情報信頼性をある種割切って許容する環境・風土が整う中で、特派員的な個人からのリアルの情報源がコンテンツとして成立するようなCGM化の流れは避けられないであろう。信用足りうる情報源は、必ずしもどこかの機関や企業が取りまとめて編集・加工して提供しなくとも、賢いユーザ自信は判断・評価して利用する素地ができつつある。企業発信の広告においては、それが広告として認識されるのはでなく、受けてにとって有益な情報でありコンテンツとして受け止めらることが重要だ。極めて大事なことは、個人発でも企業発でも、細分化されたコンテンツがある基準でしっかりとタグ付けされていること、そしてそのコンテンツにマッチする利用者側のセグメント属性とリコメンド情報、そして何よりケータイとしての利用時のシチュエーション(時間とエリア)の掛け算によって、より精度の高いマッチング型情報流通へシフトすることが、ケータイ上における情報流通の成功の鍵であるのはないかと思う。
「欲しい情報だけを欲しい時に」が、基本的な考え方としてぶれないように意識することが重要だ。(続く)